10日、バイエルン側が推薦した複数の候補者の中から、ついに具体的な名前が明らかになりました。
その名は、フォルカー・フィンケ(60歳)。
フィンケは日本ではあまり馴染みがないものの、2007年まで16年間の長きにわたり、ブンデスリーガ2部のフライブルクを率いてきました。
その間、彼は、2部と3部を往復していただけの弱小クラブを、1993年に初めて1部に昇格させたのです。
フィンケはパスサッカーを標榜する理論派監督で、その若手育成能力は、本国ドイツでは高く評価されています。
世界各地から素質ある若手をスカウトして育成し積極的に起用していく手法は、フィンケの真骨頂と言えるでしょう。
緻密なパスサッカーを主体とするフィンケの戦術は、フライブルクを上位チームと五分に渡り合えるレベルまで押し上げました。
フィンケの監督としての手腕には、理論派監督の筆頭格であるイビチャ・オシムですら一目置くほどなのだそうです。
2006年12月、フィンケが辞任を発表した際には、フライブルクのサポーターの間から辞任反対の声が上がるなど、長期政権下においてすら色あせることのなかった彼の人間的魅力も、特筆に値します。
以上の点から、有望な若手を多数抱える浦和レッズがフィンケに目をつけたことは、ある意味では理にかなっていると言えるのかもしれません。
ただし、フィンケは弱小チームの底上げに功績を残してきた監督であり、常勝を義務づけられているビッグクラブを率いた経験がないという点には、一抹の不安を覚えるのも事実です。
若手育成の手腕を発揮しつつ、同時にJ1やACLで揺るぎない強さを常に発揮し続けるという芸当を、果たしてフィンケが見せ続けられるものなのかどうか・・・。
来年の同時期に、再び今と同じ不穏な事態を招来させないためにも、浦和幹部は、まだ正式オファーを出していない現段階で、今一度熟慮を重ねる必要がありそうです。
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