5月17日の対G大阪戦の試合後、G大阪のサポーター数百名が足止めされた一件で、主催者である浦和の責任が厳しく問われたわけです。
Jリーグ側が重く見たのは、浦和の警備体制に不備があった点でした。
浦和の藤口光紀社長は、今回のJリーグ側の決定を真摯に受け止め、スタジアムの警備体制の整備に努めたいと発言しています。
今回の処分は、類似した事件の再発防止を図る意味では、やむを得ないものだったかもしれませんが、最近のJリーグの処分内容を見ていると、あまりにも場当たり的な決定が多いような気がします。
たとえば、ゼロックス・スーパー杯(3月1日)の鹿島VS広島戦で、感情的になって警告を乱発した家本政明審判員の件。
家本政明審判員は、この試合以前にも、レフェリーとしての資質を根本的に疑われるようなレフェリングを繰り返してきたような人物なのに、Jリーグは、早くも謹慎処分を部分的に解除し、6月15日のJ2第20節で主審を努めさせるのだそうです。
日本サッカー協会の審判委員会は、家本政明審判員に対し、3カ月半にわたりJサテライトリーグなどで研修を課した結果、彼が「立ち直ってきた」と判断したのだとか。
感情の制御ができない稚拙な精神構造が、3ヵ月足らずの「研修」で解消されたとは、とても思えませんが・・・(苦笑)
また、川崎の我那覇のドーピング違反に関する一件でも、Jリーグ側の態度は、川崎や我那覇本人に対する礼節を欠いた、不誠実きわまりないものでした。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定によって、我那覇側の勝訴が決まった後も、Jリーグは川崎に科した制裁金1000万円を返還していません。
Jリーグは、ドーピング問題が起きた当時の川崎のチームドクターだった後藤秀隆氏に対しても、一切の謝罪を怠っています。
Jリーグ発足から15年。
浦和レッズのようなアジアを代表するビッグ・クラブが出現したことは、まことに喜ばしい限りです。
しかし、その一方で、Jリーグ上層部には、お定まりの官僚主義的体質や、「老害」による風通しの悪さが、密かに蔓延しつつあるのではないでしょうか。
Jリーグが、今後より一層発展していくためには、スポーツ・ジャーナリズムの厳しい監視の目が不可欠であると言えるでしょう。
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